応用生命科学科の講義
有機化学系科目
・有機化学1~4(1~3年次)
・生理活性物質化学(3年次)など
講義内容:有機化合物の基本的な官能基の性質や合成法、反応性、反応機構などを広く学びます。また生命現象において重要な役割を果たす天然有機化合物(生理活性物質)の化学構造、生合成、作用メカニズムを理解するとともに、農薬・医薬品への応用についても学びます。
キーワード:有機化学、生理活性物質、医薬品
VOICE
履修学生の声:高校では暗記内容が多かった有機化学の様々な反応を、論理的かつ体系的に深く学べます。様々なスペクトルを解析し、分子を自在に設計・合成するスキルが身につきます。有機化学で学ぶ化学反応を生物が利用していることや天然有機化合物に基づいて医薬や農薬が開発されていることが理解できて面白いです。
生化学・細胞生物学系科目
・生物化学1~3(1~2年次)
・分子細胞生物学1~4(1~3年次)など
講義内容:生命の情報を担う遺伝子がmRNAを経てタンパク質へと翻訳されるしくみや、バラエティーに富んだタンパク質のはたらきを講義します。また、代謝産物を調節する酵素の反応を学び、生命を分子の視点で理解することを目標とします。
キーワード:遺伝子、タンパク質、酵素反応
VOICE
履修学生の声:遺伝子やタンパク質の制御を学ぶことで、目には見えない細胞内で何が起こっているのか知ることができました。生体内のシステムは精巧にできていることがわかり、とてもワクワクしました。
微生物学系科目
・微生物学2(3年次)
・微生物生体学(3年次)
・生物反応工学(3年次)など
講義内容:環境中に生息する様々な微生物の分布や役割、産業における微生物利用や反応プロセスなど、微生物に関する専門的な知識を幅広く習得します。
キーワード:産業微生物、発酵、環境
VOICE
履修学生の声:産業用酵素や発酵など、微生物の産業利用について歴史や実例も含めて知ることができ、とても興味深い内容でした。また、普段存在を感じないけれど身近に存在している微生物が生態系にどのような影響を及ぼしているのか等を詳しく学ぶことができ、微生物という不思議な存在にますます興味を持ちました。
植物科学系科目
・植物生理学(2年次)
・植物機能学(3年次)など
講義内容:植物を対象とした生物学を扱います。光合成をはじめとした植物細胞における生化学反応、植物の発生過程やその様式、変動する環境への植物の応答などを、遺伝子やタンパク質などの分子レベルから理解することを目指します。
キーワード:光合成、植物の発生、植物の環境応答
VOICE
履修学生の声:高校生物でも光合成や植物の発生などを学習しますが、高校では学べなかった分子レベルでのメカニズムを学ぶことができるため、より深く学べて面白いです。授業をきっかけに植物や生物学に関して興味が湧き、私は植物を扱う研究室に所属することを決めました。
食品科学系科目
・食品機能化学(3年次)
・食品衛生学(4年次)など
講義内容:食品成分の性質や機能性を分子レベルで学びます。食品の中で起こる様々な化学反応も学習します。また食中毒の成分や毒性発現機構なども学びます。応用生命科学科で取得可能な食品衛生管理者などの資格を取得するためには必修の科目です。
キーワード:食の機能性、栄養素、食の安心・安全
VOICE
履修学生の声:おいしい食べ物はなぜ茶色いのか、また摂取した食品由来の成分が私たちの体でどのような働きをしているかを化学的に学びます。食べ物は一番身近なのに案外知らない部分が多いんだなと感じました。食品系の研究室に入ろうと思ったきっかけになりました。
データサイエンス
科目
・生物情報処理演習(2年次)
・学科実験実習(3年次)など
講義内容:実験やデータベースから得られるデータの解析法について、様々な解析ツールやプログラミング言語を用いながら実践形式で学びます。
キーワード:バイオインフォマティクス、
プログラミング、構造予測 など
VOICE
履修学生の声:基本的な統計から、様々なデータベースの利用方法など、実験などで使うことのある解析手法を体系的に学べます。このような統計の知識や解析スキルは、学生のうちだけでなく、社会人になってからも武器になると思いました。