SDGsの目標達成に
貢献する
開花時期を制御する技術の開発
東アジアで偶然誕生していた超早咲きのコムギは、収穫までの日数が短いため、高緯度や乾燥が強い地域での栽培化を可能にしてきました。私たちは、この早咲き遺伝子などの基礎的な理解を基盤とし、開花期の新たな調節技術の開発に取り組んでいます。気候変動への適応策の1つとなる可能性もあります。
バイオモノづくり
持続可能な産業の発展のためには、微生物や植物によるバイオモノづくり技術が有望視されています。私たちは、循環可能な微生物や資源を利用し、環境負荷の低いモノづくりに貢献できるような研究開発・技術開発をおこなっています。
水田からのメタンの放出を
抑制する微生物
メタンは二酸化炭素の約20倍強力な地球温暖化ガスであり、水田はその主要な発生源の一つです。私たちは、水田に生息するメタンを酸化・消去する微生物、メタン酸化細菌の種類と特徴や動態について研究しています。水田からのメタンの放出抑制のため、それらの微生物の特性と機能を活用することを目指しています。
水田土壌で鉄を酸化して
生きる微生物
湛水と落水が繰り返される水田において、鉄の酸化還元状態の変化は、土壌の炭素や窒素の循環、その他元素の動態にも影響を及ぼし、水稲の生育や環境保全とも深く関わります。私たちは鉄を酸化してエネルギーを得る鉄酸化細菌の生理・生態的特徴を解析して、水田の物質循環の中での鉄酸化細菌の役割を明らかにすることを目指しています。
微生物のことをよく理解し、
上手に付き合って役立てる
微生物の活動は、私たちの食や健康と密接に関わっています。健康を害する体に悪いものを作ったり、逆に元気をもたらす栄養成分を作ってくれたします。また、これからの資源循環型社会でも欠かせない大きな役割をはたすことでしょう。私たちは微生物のことをよく理解し、その活動をうまく制御することを目指しています。小さな巨人である微生物のことをよく理解し、その世界を一緒に開拓しませんか。